私の入社経緯は、少し変わっています。大学4年生の夏、就活が思うようにいっていなかった私は、面接するたびに自分が捏造されていく感覚に陥っていきました。このままだとダメになると思い、同じく就活に悩む友人と「気分転換に住まいを変えてみよう!」という話になり、シェアする賃貸住宅を探し始めました。建築の勉強をしていた私たちは、おしゃれなデザイナーズ住宅を見ては夢を膨らませました。いくつかピックアップし、不動産会社に足を運びました。何件か見学しましたが納得いく部屋は見つからず、2件目の不動産会社へ。
それがチタコーポレーションが経営する「アパマンショップ」でした。担当の方は、1件目とは明らかに違い、スピーディで的確な対応。いかにも“デキるキャリアウーマン!”という印象でした。会話をしていくうちに就活の話になり、うまくいっていないことを伝えると、「建築の仕事をやりたいなら、一度うちの社長に会ってみる?」ということに。こんな女性がいる会社って、きっとすごい会社なのだろうと思い、日を改めて社長と会うことになりました。
いきなりの社長面接。いや、面接というより、ひたすら私自身のことを聞かれる「長い会話」といった方が正しいかもしれません。私の過去の経験から育った環境のこと、最近行った海外のことまで。それまでの面接で、こんなに私自身のことを知ろうとしてくれた会社はありませんでした。履歴書に書くような内容を必死に覚えて相手にアピールすることが面接だと思っていたので、衝撃を受けました。あまりにも素の状態でいられた時間。ここでなら自分を飾らなくてもいいんじゃないか。それに、社長が一学生に対してこんなに真剣に向き合おうとしてくれているのであれば、会社全体として人を大切にする環境があるに違いない。その考えに間違いはありませんでした。入社後も、社長自らが新人のために毎週、研修や食事会の機会を設けて一人ひとりの声をしっかり聞いてくれます。就活ではなく、部屋探しの過程で出会ったこのご縁。しかも、就活に疲れ切っていたときに。この恩を必ず仕事で返したい!そう思っています。
現在私は、インテリア課で家具・雑貨の販売やコーディネートの仕事をしています。もともと人と話すことが苦手なので、接客のたびに緊張します。でもそれ以上に、相手の満足のためにを考えて、それをカタチにできる今の仕事がとても楽しいです。お客様が新生活をスタートされるとき、私が家具コーディネートして、最高の空間をつくって差し上げたい。心の底から満足するような質の良い生活を送っていただきたい。そのためには、まずは相手の要望や希望をしっかり聞く必要があります。
だからといって、いきなり質問攻めしても心を開いてはくださいませんので、私は自分からいろんな話をしていくようになりました。人が怖くていつも図書室に引きこもっていた昔の自分が、今の私を見たら驚くでしょうね、きっと。チタコーポレーションは、いくつもの部門がありますが、全社員共通して持っているのが「お客様のために今自分ができることをやる」ということ。仕事内容は違っても、同じ思いを持った人たちと一緒に仕事ができるこの環境で、さらに自分を高めていきます。